ななめちゃんとの内緒話

最強にして最高

#2 同性の恋人の作り方-高校時代の体験談

#2 同性の恋人の作り方-高校時代の体験談

 

セクシャルマイノリティとか関係ねえ!!いじめじゃなくて恋愛でドキドキ♡したいんじゃ!!高校こそトキメキパラダイスな青春送りたいんだよおおお

と、それだけの理由で進学する高校を女子校に決めた過去があります。本当です。

 

どうも。ななめです。

 

冒頭で過去の私が地団駄踏んで転げ回ったんですが、なんだかんだ高校三年生の頃に彼女が出来ました。しかも相手はヘテロ(異性が恋愛対象)です。

 

彼女以外にも、同性から告白されたことは何回かあります。(異性にもそれなりにあります)。

外見はめちゃくちゃ普通です。が、努力はしてきました。

 

今後はそういうモテる(?)ためのお話もかけたらと思っていますが、 

今回は私が彼女ができるまでの高校時代の闘いを体験談としてお話したいと思います。

 

 

1 マッチングアプリを漁る

ドッキドキ☆な青春を送りたかった私は、まずは片っ端からレズビアン用のマッチングアプリを漁りました。

ですが、呆気なく失敗に終わります。

 

・そもそも年齢制限があったので利用できなかったこと

・住んでいる地域がド田舎過ぎてそもそも人間とマッチングしなかったこと

 

この2要素が私に精神的なダメージを与えてきました。

今思い返すと、よくよく考えたら分かるだろ!って事ばっかりで一周まわって笑えてくる。〇〇住みです!とかプロフィールに書いても、どこ??ってなるのが関の山。ちなみにいうと、


f:id:xnanamechan:20210822223056j:image

 

こういう地域でした。空が広すぎる。

同じ景色が永遠と続いているので、この写真の場所すらどの辺りなのか忘れてます。

 

これが地方と都心の格差か…?やるやん…?

などと悟りながらそっとアンインストールを繰り返すだけの日々になりました。

 

2 Twitterで繋がってみる

よく見かける「#LGBTさんと繋がりたい」系のタグをつけて、セクマイアカウントを作成。

ゆるく色んな人とコミュニケーションとれてめちゃめちゃ楽しかったです。(当時のアカウントは既に削除しています)

 

恋人作りたい!みたいな思いは完全に消え去り、交流することそのものが目的になっていました。(本末転倒とはまさにこのこと)

でも自分以外のセクマイさんと絡めるし、楽しいからいっか!というノリで暫く続けることになります。

 

しかし2週間ほど経ったある日、同じクラスの女の子に一目惚れをします。

当時は全く関わりがなかったのに、彼女はゲーム好きだと友達から聞いたので私から声をかけたのがきっかけです。(私はオタクです)

顔も話し方も雰囲気も完全にストライクを打ちに来ていて、初めて話した時には脳内が宇宙というカオスになりました(意味不明)。

 

そこでようやく

「私の思い描いてる“青春みたいな恋”ってネットで出会えるような距離感じゃなくて、学校の中で、且つ周りの子や漫画みたいな恋愛って意味じゃん!今やってる事って私の目指してるものと違うのでは?や~めっぴ!」

と思い直し、ぱったりとTwitterをやめることになります。

 

3 真正面から正攻法!

彼女が大のイケメン好きで少女漫画脳であることは把握していたので、同性の私と付き合うこと自体、可能性としては絶望的でした。

 

それでも私、諦めない。

折角生まれた恋心、もう自己完結して1人で終わらせたくない。

 

まずは正攻法でアプローチしまくりました。

ある程度友達になった段階で、土日に遊ぼう!と誘ってご飯をたべたりカラオケに行ったり。

普段学校では見られない私服姿を見てはテンションが上がり、それはまぁべらぼうに褒めちぎりました。

学校でもお昼ご飯を一緒に食べようと誘い、一緒に帰れる時は遠回りになることを厭わずに彼女の家まで自転車を押して送っていました。

 

そんな夏を過ごし、ついに告白をする事になります。

アプローチ方法は直接…のはずが、小心者なのでLINEで一度想いを伝えることになります。

 

「実は好きなんだよね。〇〇のこと。恋愛感情の意味で…」

 

返って来たのは

 

「そうかぁ」

 

でした。

そうかぁて。

拒否されるより数億倍も良いのだが、それにしても“そうかぁ”て。

覚悟とは裏腹に意外と拍子抜けしたのを憶えています。

 

4 押してダメなら引いてみる

意図して行った訳ではないですが、この後私は2回アタックし、砕けて散っていたので、とうとう心が折れて彼女に話しかけることすら辞めました。

 

Twitterもそうだったんですが、極端思考なんですよね。決めたら即行動して始めたり辞めたりしてしまいます。今回も例に漏れずそうでした。

 

友達のままで居続けることも、自分に嘘をつくことになるので苦しかったんです。

 

「これで最後にする、もう友達でいるのも苦しくなっちゃった!」と明るく笑っていたはずなのに、目からは涙がこぼれ落ちていました。泣いちゃダメだ。泣いたらもっと困らせる。

 

沈黙が何分も続く中、「困らせてごめんね」と消え入りそうな声で絞り出すように告げてその場を去り、次の日から挨拶しかしませんでした。

私、まじで最悪すぎますね。

 

ですが、その2週間後に、なんと彼女から泣きながら告白されることになります。

 

話しかけられなくて初めて気がついた、と。

自分が好かれていることに良い気持ちになって、私の気持ちに応えないことで、そのぬるま湯に浸かったままだったのだと。

 

完全に思考停止しました。

そうして、当時の思ったことををそのまま告げました。

 

「同性が恋人、なんて、苦しいこともあるかもよ」

「みんなとの恋バナに“彼女”って中々言えなかったりしたらどうするの」

「そういうの全部ひっくるめても一緒にいてくれる覚悟があるなら、これから沢山一緒にいよう」

「沢山悩ませて、困らせてごめんね。ありがとう。」

 

ボロ泣きしながらそう返したのを憶えています。

極端に引いた結果、晴れて両思いとなりました。

 

 

まとめ 恋愛に悩める中高生LGBTのみんなへ

“中高生”。それだけで何もかものハードルが高すぎる。

誰かと会いたくても時間と場所には制約がある。

 

ぶっちゃけ恋愛って人生にあってもなくてもいいんだけど、心の内から湧き出てくる自然発生的なものだからどうしようも無い。

恋愛したい!と思って動くほど恋愛はできない。

 

だから、みんなにも過去の自分にも伝えたい。

まずは、

焦らなくてもいいんだよと。

自分の中の恋愛感情を否定しなくていいんだよと。

 

そしてその上で、

自分の思い描く理想の恋愛シチュエーションを実現するために、どんな環境が必要なのかを見極めましょう。

 

学校外で出会いたいならSNSを駆使しましょう。

都心にお住まいの方ならオフ会やイベントに参加してみるのもありですね。

 

身近にいる人を振り向かせたいなら、どうしたら「友達」の枠に収まらない存在になれるかを考えましょう。

ある程度仲良くなってから同性愛の話を出して、反応的に特に偏見もなく受け入れられそうなら、成功する可能性はあります。

 

とどのつまり、同性だろうと異性だろうと人なので、自分の真っ直ぐな思いをいかに伝えるか、自分の気持ちやスタンスの有り様で未来はかなり変わってきます。

 

相手の幸せを願うと自分が苦しくなるけれど、その苦しさに立ち向かう強さがあるなら、万が一傷付けられても構わないという覚悟があるなら、いっせーので飛び込もう。

 

そのための恋愛テクニックは様々あるので、それもまた別記事でお話したいですね。

(ビジネス書を読むのが結構好きで、心理学のテクニック系をよく読んだりします。)

 

本好きなのでお勧めしておきたいのですが、私は当時牧村朝子さんの作品を読んで救われたので、 是非読んで欲しいなと思います。

セクシャルマイノリティに限らず、性と愛、人について考えさせられる内容になっていて、私はもっと早く出会っていればと後悔したくらいです。

読書は経験だと思っているので、誰かの人生や考えを知る事で、自分自身がもっと深くなっていきます。

 

牧村朝子さんにお会いするのが夢ですね。

 

後悔のない青春を!!

今日も最強で最高に可愛く武装していこうね。